売上高と利益率の関係に注目
まず基本として、売上高が伸びている会社に注目します。
売上高が横ばいや減少している会社に比べ、順調に伸びている会社が最も評価されます。
しかし売上高が順調に伸びているのにも関わらず、利益があまり伸びていない会社もあります。
このような会社には注意が必要です。
売上高の増加を見るのは、利益が伸びていることを期待するわけですから、利益が伸びていない会社はその原因を探る必要があります。
そのために確認していただきたい指標が、「売上高利益率」です。
計算式はとっても簡単で、
利益 ÷ 売上高 (×100)
で算出できます。
ここで使う利益は先ほど説明した5つの利益のうち、とりあえず営業利益を使います。
この売上高利益率を計算し、低下している会社についてはその原因を探るわけです。
例えば売上高が伸びている会社で、売上高利益率が低下している場合、次のような原因が考えられます。
●競合との競争が激しく、販売価格を下げることで数は出ているが、利益率が低下している
●新製品の販売で売上げは伸びたが、販売管理費などの経費が増えた
●商品の原価が上がり、販売価格の引き上げを行ったが原価の値上がり率の方が大きかった
このように利益率が低下している原因を、四季報やニュースなどで確認するのです。