売上高ダウンでもOK?
売上高は基本的に伸びている必要があります。
しかし、中には一時的に売上げを落としても、今後の成長が評価される例外もあります。
それは先ほど説明した、売上高利益率が伸びている場合です。
これを減収増益といいます。
この減収増益になる場合は主に企業の体質改善が行われている場合も多く、単純に売上げを落としているから評価が低い、ということにはつながりません。
例えば、減収増益になるケースとして、
●リストラなどによるコストダウンをしたため、一時的に売上げは減少しても企業の体質は改善している
●利益率の悪い旧商品から利益率のよい新商品へのシフト
●卸売りから小売など、販売形態の変化
などがあります。
これらの場合、一時的に売上げは落としても利益が伸びているため、今後の企業活動しだいによって売上げの伸びとともに、利益の増大が期待できます。
このような企業の場合は、株式市場でも評価が高くなる場合がありますので、しっかりとその原因を探るようにしましょう。